こんにちは、パンちゃんです。
この度めでたく、LINEクリエイターズスタンプとしてデビューをはたしました。
スタンプ詳細はこちらです。
http://line.me/S/sticker/1013186
今回、「私はこうやって生まれました」的な記事を書いてみようと思います。
実際タイトルにあるように、作者のYutakaさんは、手書きで私を描いてはいません。
Yutakaさんは絵が下手なんです!
とくに、立体を描くことができず、
このような構図の右手のパースが描けないようです。
それは困ったということで、YutakaさんはBlenderを使用できるということで、Blenderでモデリング、そして、スタンプを作成したようです。
Blenderといえば、
こんなものやこんなものを作ることができるフリーの3Dソフトです。
どちらもYutakaさんの作品です。
では、このようなリアル画像を作るソフトで、どうやって私のようなかわいい(?)2Dパンちゃんを描いたのでしょうか?
こちらをご覧ください。
これはパンちゃんの制作途中のBlenderのキャプチャですね。
パースのついた図が描けないYutakaさんは、こうやって3Dモデリングでパンちゃんを書いていたのですね。なんとも遠回りな(;´Д`)・・・
しかしYutakaさんにとってはこの方が、理想の構図が描けるようです。
おやこの図の左上、拡大してみましょう。
テカテカじゃないですか!
そうです、3Dソフトですから標準では、このような立体的な絵になるわけです。
これはこれで、「おおお、立体的や」と、すごい気もしますが、今回は2Dアニメのようなイラストが欲しいわけです。ですので色を塗りなおしましょう。
といっても、フォトショップなどで、チマチマやるわけではありません。それもBlenderでやっちゃいます。
まず、この図のマテリアル(色設定とでもいいましょうか)のおおまかな設定を見てみましょう。
たくさんある設定の中で、重要そうな部分をキャプチャしました。
これは顔を選択した場合なんですが、目の黒い部分と、顔の白い部分の二つ設定があります。そのうち白のほうを見てみましょう。
重要なのはディフューズ、スペキュラー、シェーディング、あたりでしょうか。
これをチョチョイと変更して次のようにします。
ディフューズのタイプを、ランバート(BaかPaかわからん・・)からトゥーンに変更。
まずこれで、色がくっきりとした感じになります。え、なってない?なって無い場合は、サイズとスムーズを調整してみて下さい。触ればどう変わるかわかります。
そして、光沢(テカリ)を消すため、スペキュラーを0にしています。
白でなく、黒の場合や、影すらいらない場合は、手っ取り早く、シェーディングの「陰影なし」にチェックを入れ、単色にしてしまいます。
これで設定しなおしてみましょう。
こんな感じになりました。左上も拡大してみましょう。
あれ?まだなにかちがいますね。
3枚並べてみましょう。
背景が灰色なのは、おいといて、んー、テカリはなくなりましたが、まだスタンプとは違うところが・・・。
そうです!線です!輪郭の線です!これがあってこそ2Dイラストっぽいです!
実はこれもBlenderでできてしまうんです。
Yutakaさんは操作があまりわかってないようで、思考錯誤しつつ何とかそれらしく見えるような設定にできたようですが、正しいか間違っているかはわかりません。しかし、今回はイラストの完成が目的ですので、目に見える形に問題なければそれで良いという事から、設定は不安定なまま通過しました。
ではその不安定な輪郭線の設定を見てみましょう。
まずは、レンダー設定画面のFreeStyleにチェックを入れます。
これは先ほどの、「線を描くよ!」という指令です。
次はFreeStyle設定の右下のカプセルみたいなボタンを押すと、下の画面に移ります。
どうやらレンダーレイヤーの設定に飛んできたようです。
こちらの、「FreeStyleラインセット」というところで、この図のように設定しました。LineSet2というのは使ってません(チェックはずしてます)ので、いりません。
ここで、グループボタンがONになっており、グループの設定項目がでており、そこに、「line」というグループが設定されています。
これは、lineというグループを作り、線の欲しいオブジェクトを、そのグループに所属させているのです。そしてここで、lineグループには線を描きなさい、と指示しているわけです。
顔のオブジェクト設定を見てみましょう。
このように、lineというグループに所属させています。
ですので、このFreeStyle設定の場合、オブジェクトをグループに所属(追加)し忘れると線は描画されないと思います。
さてこれで、輪郭線ができあがりました。
最後に、レンダー設定のシェーディングでアルファ(この図ではとぎれてアルフになってます)を透過にします。これで背景が透明状態になります。もちろん書き出すときは、アルファチャンネルを持つPNGで書き出して下さい。
まあまあ、こんな感じで、これが、
これになるわけです。
あとは、Inkscapeをつかって、途切れた線とか、文字を入れたりで、
スタンプのできあがりとなります。
Yutakaさんによると、現在キモカワアイドル「パンちゃん」をプロモーション中だそうです。
よかったら是非皆さん、私のスタンプをポコポコ押して、お友達に「いや~ん、きもかわゆ~い!」っといわれて悦に浸っていただきたくあります。
http://line.me/S/sticker/1013186
どうぞご覧あれ。
今後ともパンちゃんをよろしくです。