2014年9月27日土曜日

Hollywood Stringsをキースイッチで操作する3

Hollywood Stringsとは、

これです。はい。

前回の続きです。
http://studio-major7th.blogspot.jp/2014/09/hollywood-strings_27.html
前回までに、エクスプレッションマップの設定まで進みました。
今回はそれを使用してみます。

まずはピアノロールを開いて、がんばってこの画面にしてみましょう。

特に画面中段域、

↑こいつが必要なのです。
前回作成したマップのアーティキュレーションがずらりと並んでいます。

ここからは、好きな方法でやっていけばいいのですが、私の方法を紹介いたします。

例えば、Spiccatoを8分音符で刻みたい場合、


まず、↑上のように普通に打ち込みます。

そしてSpiccatoにしたいノートを選択します。

つぎは、画面上部へ移動し、 

アーティキュレーションを選択します。
そこから、Spiccatoを選択し・・・(えっ!?

下の図のようにアーティキュレーションが指定され、 

めでたく、Pizzicatoが鳴るという、お粗末なことに

いえ、ミスしたのは、アーティキュレーションの選択という人為的なことであります
つまり、アーティキュレーションで選択すると、エクスプレッションマップで設定したアーティキュレーションに結びついているチャンネルが演奏されるということです

簡単に言うと、アーティキュレーションでチャンネルを指定しているだけです
それをエクスプレッションマップで設定しただけなのです。

エクスプレッションマップでは、指定した間同じアーティキュレーションで、という設定もあるようですが、私のやり方は、音符一つずつに設定するやり方です。この辺は好みでしょう。

一つ注意があります。
キースイッチが含まれるチャンネルでキースイッチを操作する場合は、気をつけましょう。
この場合、Trillなどです。
TrillはC0とC#0にHTとWTが分けられています。
エクスプレッションマップでのキースイッチというのは、擬似的なもので、実際にはチャンネルを操作しているだけです。ですので、パッチに割り当てられている本物のキースイッチを操作する場合には、キースイッチそのものに、エクスプレッションマップのアーティキュレーションを割り当てる必要があります。
つまり、パッチのキースイッチを変更するためには、いつもどおりの打ち込みを行い、キースイッチそのものにも、アーティキュレーションをセットするということです。

Trillでキースイッチ操作をするのであれば、
1.キースイッチを打ち込みます(C0またはC#0)
2.実際に鳴らすノートを打ち込みます
1と2で打ち込まれたノートを全て選択して、アーティキュレーションをTrillにセットします。
こういう順序が必要です。
本物のキースイッチ操作も、そのチャンネル内で操作してやるということです。

私が作成したエクスプレッションマップは、チャンネル操作をしているだけと、考えましょう。

エクスプレッションマップは、その他いろいろな使い方ができるようですが、私自身未開拓なので、それはまた今度ということで。

この擬似キースイッチ(アーティキュレーション)を使うことで、8トラック必要なViolin1が1トラックで済むということなのです。

後から考えてみれば、チャンネル操作だけなのでわざわざ、キーにわりあてるひつようなかったような気もしますが、なぜこうなったのかも自分でも忘れました。

では今回はこの辺で。

Hollywood Stringsをキースイッチで操作する2

Hollywood Stringsとは、

これです。はい。

前回の続きです。
http://studio-major7th.blogspot.jp/2014/09/hollywood-strings.html
画像で確認していきましょう。

まず、音源側でこのようなものを作ります。

上の画像では何がおきたのかわかりにくいですね。
左上の窓をよく見てください。
8つのパッチが開かれていることがわかります
このパッチは、私がよく使うパッチを並べているので、実際には自分に会ったものを選ぶとよいです。


↑これが、その左上の窓の部分ですね。
上から
Sustain
Marcato
Marcato Short
Spicato
Tremolo
Trill
Pizzicato
Legato
です。
横の括弧の数字はチャンネルです。
7と8が逆になっているのは、気にしなくていいです。

Cubaseでは1トラックに1つの音源エンジン(とでも言いますか)を立ち上げますので(そうでなくてもよいが、ここではそうします)、このような音源を作ることで、1トラックの中でチャンネルを変えるだけでさまざまなパッチを操作することができるようになるわけです。

ではこれを操作する方法を、今度はCubaseに組み込みましょう。

CubaseにViolin1というトラックを作成し、選択し、プロジェクトの左のインスペクターをご覧ください。
インスペクターまでたどり着けない方は、各自検索でお探しくださいませ。


↑これがインスペクターと呼ばれる部分ですね。
これはエクスプレッションマップという項目をクリックした状態です。
現在「マップなし」になっています。ここで左クリックして、「エクスプレッションマップ設定...」を選択してください。
すると、次の画面になります。


この画像では左に楽器名が並んでいますが、初期の状態では何も並んでいません
結論から言いまして、次の画像の状態に仕上げましょう。

上の画像の意味は、

Violin1というマップを使うと
C0キーで
Longというアーティキュレーションを選択し
チャンネル1で演奏する

という設定なのです。
設定ができなかった人のために、設定ファイルを用意しました。
この画面の読み込みから、次のファイルを読み込めば、上の状態になると思われます。

https://drive.google.com/open?id=0B22TYH7vvHNKa2xacUtHYlVOakU

※注意:人に配布したことがないので、正しく動作するかよくわかりません。このファイルでいかなる状況が発生しても責任負いません。

上の状態になるといっても、Violin1というマップのみです。別のマップも必要であるなら、コピーするなりして、作成する必要があります。

とりあえずこの状況になれば、先ほどの、「マップなし」というところに「Violin1」が新しく追加されていると思われますので、それを選択してください。

すると、こうなります。


ここまでできあがれば、あとはこのトラックに、このページで最初に紹介した、インストゥルメントを割り当ててやれば、ひとまずキースイッチで音色が変わります。

では、ピアノロールでこのキースイッチを入力すれば音色が切り替わるのかといえば、ちょいと違います。
実際の操作は、「アーティキュレーション」で、行います。
それを次のページで見ていきましょう。

つづく
http://studio-major7th.blogspot.jp/2014/09/hollywood-strings_46.html

Hollywood Stringsをキースイッチで操作する1

Hollywood Stringsとは、

これです。はい。

なかなかのお値段ですが、している限りのオーケストラStrings音源ではこれが一番では無いでしょうか。

ただし、HDDでは読み込みに時間がかかるため、SSDでの使用をお勧めといったところです。

私はオーケストラを制作するときのテンプレートとして、同じHollywoodシリーズのBrassとOrchestral WoodWindsの3種+コンタクト音源いくつかの、おおよそですが、100パッチ以上を立ち上げます。そのほとんどが先ほどのHollywoodシリーズです。
そしてそれの読み込み時間ですが、Cubase7の環境では、全てのパッチの読み込み完了までSSDの場合で約3分かかります。これがHDDだと20分くらいかかるという話も聞いたことあります
ちなみにプロジェクトのセーブは40秒ほどかかります。オートセーブが働いているので、15分おきくらいにフリーズしたみたいになって、けっこうイライラします。私はこれを、よそ様のサイトでも使われていた言葉を拝借して、「謎のオートセーブ」と読んでいます。

さて、Stringsだけで約35パッチくらい使います。
つまり、Violin1、Violin2、Viola、Cello、DoubleBass、この5種×7パッチずつくらいです。
これを35トラックにわたって、ずらっと並べると、ボリュームの一括調整や、リバーブのまとめ掛けのためにグループチャンネルを組む必要があったり、それが必要だったり気にしない人はいいですが、けっこうめんどくさかったりします。

そこで、その7チャンネルを1チャンネルで操作できないか
そう、KONTAKTのStringsのように、低音部のキースイッチでSustainやSpiccatoなどを変更できないか。

それを可能にするのが、CubaseのVST Expressionです(かねぇ)。
たしかCubase6くらいから対応だった気がします。

簡単に説明しますと、音源側の先ほどの7つのパッチににそれぞれMIDIチャンネルを割り当てておき(この場合1~7)、Cubaseで指定したキーをONにするとチャンネルが変わるといった感じですが、もう一つ仕組みが重なり、実際にはキーでチャンネルを変えるのではなく、ピアノロール画面の一部を使って、画面上で操作します。
いろいろ設定の仕方があるようですが、私の設定は、ノート1音ごとすべてにチャンネルが割り当てられるように設定してあります。つまり、まず、8分音符で8個Cを入力して、それらを全て選択して、Spiccatoになるように指定してやると、それらの音はSpiccatoになるわけです。
これは、1つのトラックの中で、Spiccatoのチャンネルを選んで鳴らすという仕組みです。
VST Expressionを使用しなくても、チャンネル操作だけならば普通に可能だった気もしますが、VST Expressionを使用することで、視覚的に、どのアーティキュレーション(この場合チャンネル)を使用しているかわかりやすくなるわけです。

言葉だけで説明してもわかりにくいので、次のページで画像を見ていきましょう。

つづく
http://studio-major7th.blogspot.jp/2014/09/hollywood-strings_27.html

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